控訴審・第2回口頭弁論期日、提出書面

 2021年11月30日(火曜日)

 控訴準備書面(2)と(3)と(4)を提出しました。

 控訴準備書面(2)と(3)では、これから居住国の国籍を取得したいと望んでいる控訴人(原告)2名が、国籍取得を申請すれば確実に取得でき日本国籍が失われてしまうことを、説明しました。

 控訴準備書面(4)では、国の主張の問題点を指摘し、地裁判決をくつがえす違憲判決を裁判所がなすべき理由を説明しています。たとえば、(1)憲法が世代を超えて正当性を持ち続けるには、多様で異なるすべての個人が受け容れることのできる「重なり合うコンセンサス」(ジョン・ロールズ)が探求される必要があり、「外国籍を志望取得したら日本国籍を一律、自動的に奪われてかまわない」などというコンセンサスはあり得ないこと、(2)憲法が保障する代表民主制の過程から永遠に追放することになる国籍剥奪の被害から少数者を救うことができるのは、裁判所以外にあり得ない、などです。

 ご参照ください。

控訴準備書面(2)と(3)(抄) 20210930、1130提出版の抜粋(PDF)

控訴準備書面(4) 20211130提出版(PDF)